ランウェイで笑って154話-Gifted-

猪ノ谷言葉先生による漫画「ランウェイで笑って」の154話の見どころです。

 

 

ライバルに塩を送る綾野遠

立ち去ろうとするオリヴィアに育人のブースを見るように勧める遠。見る価値があるのか尋ねるオリヴィアに、不敵な顔で自分には分からないと言う。遠を認めているオリヴィアは、育人のブースを閲覧する。

 

オリヴィアの御眼鏡に適う

時間がないはずのオリヴィアだが、育人のブースを細かくチェックする。ざわつく周囲の人たち。遠と育人はこれまでの勝負を思い出していた。才能がないと伝えた遠。ぶっ潰したい人がいるという育人。己のプライドをかけた勝負が今決まる。オリヴィアは、育人にも注文した。そして、「あなたには才能がある。大事にしなさい。」と言う。明確に育人を褒めるオリヴィアに悔しそうな表情を見せる遠。

 

感涙する育人

デザイナーとして認めていた遠、その遠が手助けしたことによって生まれたオリヴィアからの賞賛。今までの思いが込み上げて、育人は涙を流す。渡し忘れていたと、オリヴィアは育人に名刺を渡す。このとき、はじめて千雪の父親の因縁の相手だったことを知る。

 

感想

パタンナーとして一流でも、デザイナーとしては通用しない、育人について、そう判断していた遠が、育人をデザイナーとして認めていったお話です。それでも自分は、育人に負けないとぶつかりあってきた遠は、とても複雑な気持ちだったでしょうね。幼少期よりエリート教育を受けている遠が、趣味程度でしかなかった育人に抜かれていく様は、妙なリアル感があります。デザイナーのような感性に依存する業界は、本当に誰が、どんなきっかけでブレイクするか分からないですからね。